裸眼日記

札幌在住のミュージシャン青柳唯(あおやなぎゆい)が音楽・映画・お笑いなどについて書くブログ(両目1.5)

漫才に愛された芸人「笑い飯」の漫才ツアーはすべてのM-1ファンの心を打つ

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笑い飯のおもしろ漫才ツアー北海道公演に行ってきました*1

笑い飯、すごすぎ。バケモノすぎ。漫才に愛されすぎ

小ホールじゃもったいない漫才ライブ

会場は札幌市教育文化会館小ホール。
座席数360席。ホールにしては広くなく、観る方としてはちょうどいい・うれしいサイズ感。

それでも内容の素晴らしさとお客さんの数は見合ってないな…と感じました。

ライブ冒頭で「”大ホール"でないこと」「”小ホール"なのに空席があること」を哲夫が自虐的に言っていましたが、内容的には来なかったお笑いファンめちゃくちゃ損してるよ!と言いふらしたいくらい最高に最高でした(なのでブログで今言いふらしています)。

ずっと笑いっぱなしで幸せを感じ、そしてそのあまりにクオリティの高い漫才の連続に感動すらしました。

お笑いライブの情報はなかなか入ってこない

それでも人があまり入ってなかったのは少し思い当たる節もあって、札幌に住んでいてもなかなか、札幌で開催されるお笑いライブの情報を得るのが難しいんです。

毎週チケットぴあやチケット吉本のサイトをチェックするのもしんどくて、そうやって普通に過ごしてたら大好きな芸人のライブでも知らない間に終わってたり売り切れてたりするんです。

僕の場合はたまたまお笑いナタリーのTwitterだったりネットニュースだったりで情報を得たり、コンビニのポスターで情報を得たりしつつ、そうやって得たお笑いライブ情報をすぐに共有する暗黙の約束を交わしている「お笑い友達」と情報を提供しあったりすることで情報を得ています。

最近はお笑い友達と、互いに意識高くアンテナを張っているので割と漏らさずチェックできていますが、音楽のライブと比べてお笑いライブは情報が得にくいというのはかなり感じています*2

M-1を席巻した名作漫才の数々が生で観られる「ベストアルバム」的ツアー

ライブの内容は「M-1でかつて披露した漫才複数本+新作漫才1本」

ピンと来る人はこの一行で震え上りませんか?
事実僕は爆笑しすぎて震えていました。

笑い飯は代表作を14本持っている

笑い飯と言えばM-1。M-1と言えば笑い飯。

M-1グランプリは結成15年以下*3の日本一面白い漫才師を決める漫才コンテスト。

笑い飯はそのM-1に第2回大会から第10回大会まで9回連続で決勝進出し、第10回大会では悲願の優勝を果たしています。

これが何を示しているかというと「クオリティが高くてちゃんと面白い漫才を毎年作っていた」ということ。

若手時代から千鳥と長い時間を過ごしていただけあって、漫才のネタはクセが強くもありますが、それでもちゃんと面白くてちゃんと構成ができてる漫才を毎年確実に仕上げてくる。

それを9年間やったということは最低9本は代表作があり、最終決戦に進出して2本目を披露した年が5回あるので計14本の代表作がある

クオリティが高くてちゃんと面白い代表作となる漫才を、笑い飯は少なくとも14本も持っているんです。

代表作をこんなにたくさん持っている漫才師を僕は他に知りません。

伝説のあのネタが生で見れる感動

僕が何と言っても興奮したのは、M-1の第3回大会で披露された超名作の「奈良県立歴史民俗博物館(僕の中では通称「ええ土」)」が観れたこと。

高校一年だった僕はテレビ越しでありながらあの加速するテンポ感とボケの迫力、巧みに練られた構成と天丼に死ぬほど爆笑したものです。

そのネタをまさか生で観れる日が来るとは…。
漫才の冒頭のフリの時点でワクワクが止まらず、そして笑い、そして感激しました。

面白いネタは何度観ても面白くて、好きなネタは何度でも生で観たいものです。

とろサーモンのライブの感想を書いた記事でも知ってる好きなネタを生で観ることの素晴らしさについて書きましたが、まさにこのライブはその極みでした。

演者と会場がうねるように、笑いの熱を帯びていく

ものすごく客観的に見れば、実は「ええ土」はこのライブの序盤に披露されたので会場も笑い飯自身も温まり具合はピークには達していませんでした。

それでもそこからネタを重ねるにつれ徐々に会場も笑い飯自身もボルテージが上がっていき、中盤で披露された「蚊」のネタは笑い飯自身もかなりノッていて、続く「反抗期」、さらに「桃太郎の歌」のネタと、笑い飯も会場も共に熱を帯びて笑いが連鎖していく様はライブならではという感じでした。

みんな大好きの「鳥人」もやっぱり面白かった〜。

公演ごとに漫才の演目が違うらしい

ライブが終わってTwitterなどで他の公演のことも調べたところ、どうやら初日の奈良公演と2公演目の札幌公演では漫才の演目が違ったらしいのです。

それもそうでしょう。なんせ笑い飯は代表作を14本持っています。

一回のライブで14本の漫才すべてを披露することはできないので、その中から選ばれた数本が披露されることになります。

自分が見たいあの名作漫才が見れるかどうかは運次第ということになります。

そう考えると「靴ないなあ」のネタもめっちゃ観たいし、「脱脂綿敷いてるからや」のネタもめちゃくちゃ観たかった…!
などなど、人の欲望は天井知らずなことを思い知らされます。。

「ええ土」観れただけでも大感動です。それでいいじゃない。。

まだまだツアーは続いています

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ツアーは当初より追加公演も増えて、高知(8/6)・新潟(9/3)・大阪(9/13)・金沢(10/29)・愛知(11/3)とまだまだ続きます。

キッズの頃にM-1を観て育った僕のような世代の人も、M-1観てないけど漫才で爆笑したい人も、是非是非会場で観て体感してほしいライブです。

笑い飯が漫才上手いのはもちろん知っていましたが、まさかここまですごいとは。
ちょっと、想像の上の上でした。

4年前になんばグランド花月の寄席で観た漫才も面白かったし、去年東京・神保町で観た哲夫のソロライブ「笑いの原点に関する 一考察」も面白かったけど、今回のライブはそれらとは比べ物にならないくらいずっとずっと面白かった。

笑い飯が好きでよかったです。

*1:今年5月と、少し前の話ですが、先週の「山里亮太の不毛な議論」のゲストに笑い飯が出てたので思い出したように書いています。

*2:僕の周りにミュージシャンが多いから音楽の情報が入ってきやすいというのもあるかもしれません。どうなんだろう。

*3:笑い飯が出場していた頃は「結成10年以下」。