とんぱちオードリーが観たくてたまりません。
オードリーの二人が和気あいあいと自分たちのやりたいお笑いを表現する番組、それが「とんぱちオードリー」です。
特番として2014年10月に第1弾が放送され、2016年4月に第4弾が放送されたきり、第5弾の放送を2年近く待ち望んでいます。
この記事では「とんぱちオードリー」の魅力をご紹介します。
オードリーが視聴者を笑顔にする「とんぱちオードリー」
オードリーにとって民放初となる冠バラエティ番組「とんぱちオードリー」。
「オードリーの2人がいろんな人を笑顔にしたいという感じでやっていく番組です」という番組冒頭での説明にあるように、視聴者を笑顔にしてくれる番組です。
オードリーの背景を踏まえつつ主要コーナーを紹介していきます。
各分野のあるあるネタを漫才にする「ターゲット漫才」
「ものすごく狭いところにターゲットを絞り、普通の人は笑わないがターゲットのみが笑う漫才」をオードリーが披露するというコーナー。
最終目標としては「全ターゲットを制覇し、すべての日本人が笑う日を目指す」というもの。
50人のターゲットを集めては、その都度ターゲットのみが笑う漫才をオードリーが作ります。
ボディビルダー50人が爆笑
2014年10月12日に放送された「とんぱちオードリー」の初回放送の際には「ボディビルダー」をターゲットに、筋肉ネタに特化した漫才をたった3時間(!)で作って披露しました。
「BCAA」というアミノ酸や、「ジュラシック木澤」「鈴木雅」「合戸孝二」といったボディビルターの人名など、一般の人にはわからない用語が満載の漫才で50人のボディビルダーを爆笑させました。
第2弾以降も「女子小学生(高学年)」や「ホスト」など、オードリーの得意分野から苦手分野までをもターゲットにし、漫才で笑顔にしていきます。
前提としてあるのは「あるあるネタは面白い」ということ
ターゲットを絞って「ターゲット以外の人には理解できない漫才」を作るというこのコーナーは、「(ターゲットだけが理解できる)あるあるネタは面白い」という前提のもとに成り立っています。
「漫才」、ひいては「お笑い」というものを考えたときに、「あるある(共感)」というものは、定石の一つ、大原則の一つと言われています。
レギュラー放送のラジオ「オードリーのオールナイトニッポン」でも「あるあるこそが笑いの基本形だ」ということをオードリーは学んできました。
つまりこのコーナーは「ターゲットを狭めて、そのターゲットごとに刺さる"あるあるの漫才"」をオードリーに作って披露してもらうというのが本質にあります。
その上で、ターゲットじゃない視聴者にとっても「専門用語の意味よくわかんないけど、みんな笑ってるのがなんか面白いな」と幸せな気持ちになれるのが、ターゲット漫才の素敵なポイントです。
男子校出身のオードリーは昔、女子にウケなかった
オードリーのオールナイトニッポンで若林さんが「売れてない頃は女の子が何を好きなのかがわからなかったから、女の子たちにネタがまったくウケなかった」という旨のことを話していました。
男子校出身のオードリーは学生時代の多感な時期に女性と接する機会がなく、男子校出身ならではの「男子のノリ」が笑いのルーツにあるように感じます。
そんな出自がありながらも、若林さんは年齢を重ね、環境も変わり、様々なことを学んでいく上で「女の子はパンケーキとかが好きなんだな」と知り、そういった気付きから、女性にもウケるネタが作れるようになったと語っていました。
「女性のあるある」がわかるようになったことで、女性にもウケる漫才を作ることができるようになったのです。
あるあるネタをズレ漫才に組み込むことでターゲットを確実に捉える
このコーナーでは、漫才のターゲットが誰なのかをオードリーに伝える際、ターゲットに関する資料も同時に渡します。
資料がない場合も、ターゲットに関する知識のあるゲストを呼ぶなど、なんらかの「ターゲットのあるある」に関する情報をオードリーは手に入れます。
そういったあるあるの情報を、オードリーは自身が発明したズレ漫才に落とし込み、ターゲットを爆笑させます。
オードリーは、彼らにとって究極の漫才の形を発明しているので、あとはそこにあるあるネタを落とし込むだけでターゲットを笑わせることができるのです。
(関連記事:オードリーが準優勝翌年のM-1グランプリに出場しなかった理由(若林談)とカミナリの葛藤 - 裸眼日記)
思春期を応援する「世界一甘ずっぱいお笑い」
悩める中高生をオードリーが本気で応援するコーナー。
恋愛や友情など、思春期の悩みにオードリーがアドバイスをして、解決への背中を押します。
オードリーはあくまで「背中を押す」だけ
中高生の悩みを聞いたオードリーは、その解決策のアイディアを相談者と一緒に考えます。
オードリーが協力するのは、「アイディア出し」と「背中を押す」だけ。
実行するのはあくまで相談者本人です。
本当はやりたいけど実行するには少し勇気が要るようなことも「やっちゃえよ!」とオードリーが中高生の背中を押します。
悩める中高生の精神的な成長と、大人へと近づく経験を重ねる様を、オードリーとともに視聴者は見守ります。
甘ずっぱさが気持ちいい
「好きな男の子に告白したい」
「友達と仲直りしたい」
中高生たちが勇気を出してチャレンジする様子はとても甘ずっぱく、恥ずかしくもなりますが見ていて気持ちいいです。
その姿を馬鹿にすることなく、笑いを挟みつつも応援する大人として、オードリーは適任です(V6かの2択です)。
とんぱちオードリーの第5弾が観たい
2年近く放送されていない「とんぱちオードリー」ですが、視聴者が求めれば第5弾の放送もあると信じています。
テレビに出たての頃は若手芸人として気を遣いながら立ち回っていましたが、近年のオードリーは芸能界でのポジションを確立し、レギュラー番組でのびのびと立ち振る舞っています。
それでもやはり、オードリーの二人だけがレギュラーでやりたいようにやっている番組はラジオくらいしかないように思います。
今一度、オードリーの二人が中心に据えられた甘ずっぱいお笑いが、やさしいお笑いが観たいです。
この番組のことを今まで知らなかった方は、まず一度番組を観てみて、好きになった方は僕と一緒に番組の復活を願ってくれたら本望です。
FODで配信中
「とんぱちオードリー」はFOD(フジテレビオンデマンド)で今まで放送された全ての回を観ることができます。
「とんぱちオードリー」の甘ずっぱいお笑いをぜひ体験してください!
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