『映画 山田孝之3D』観てきました。
ふざけてるのか真面目なのか掴みどころのない映画でした。
松江哲明・山下敦弘監督作品。札幌シネマフロンティアにて。
山田孝之のインタビュー70分
ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』の延長で誕生した映画。
とは言ってもドラマを観ていなくても全然観れます。
もっと言うと、ドラマを観ている観ていないに関わらず理解できるかどうかはその人次第という感じ。
山田孝之のインタビュー映像にCGやアニメーションを交えたものが70分。
話はくだらない妄想話や真面目な演技論、幼い頃の家族の話など多岐に渡っていて、山田孝之のことを深く知れたようで、まるで何も知れなかったような気にもなっています。
制作側や本人は「何もかも話し尽くした」というようなニュアンスのことを言っていたりするけど、正直あと3時間くらい余裕でやれるんじゃない?と思いつつも、映画として観るならちょうどいい長さだなとも思いました。
映画において長さってとても重要ですよね。
意味のない3D
3D作品だけど、基本的に山田孝之はずっと椅子に座って喋ってるだけ。
基本的に山田孝之が椅子ごと若干3Dで飛び出てるんだけど、まるで全然意味がなくて、でも背景にCGが入ってたりするから一応意味はあって、真面目にいうと「一人の人間の内面をインタビューによって丸裸にする、鑑賞者がその人の内面世界にどっぷりと浸かっていく」というようなニュアンスを狙っていると言われれば真っ当な演出ではあるのだけど、どこかバカっぽくて「意味ねえだろ!」とツッコミたくなる。
ふざけてるのに真面目。真面目なのにふざけてる。
そんな掴み所のない山田孝之自身をそのまま映画化したようで面白かったです。
生真面目な人が2200円払ってこれを観たら怒ると思います。
僕はレイトショーでもなんでもなくちゃんと1800円以上払って映画を観たの5年ぶりとかかも知れませんが全く後悔していません。
しかし人にはオススメしません。