裸眼日記

札幌在住のミュージシャン青柳唯(あおやなぎゆい)が音楽・映画・お笑いなどについて書くブログ(両目1.5)

平安時代にお坊さんをやっていた記憶のある人がTwitterに出現【前世の記憶】

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Twitterで面白いツイートが流れてきました。

前世の、いや、前前前世かそれよりもっと前の記憶があるという人が現れたのです。

平安時代の日本でお坊さんをやっていた頃の記憶があり、その人物が実在したことが1000年前の記録に残っているというのです。

平安時代にお坊さんをやっていた頃の記憶

当時の自分のことや、周りの環境について覚えていることをTwitterで連投されています。 

仏教を作っていた時代の中で生きるなんて、めちゃくちゃ面白そう。

これは泣ける話ですね…。

こんな感じで当時の様子を伝えてくれています。

質問への回答をブログでまとめている 

magurojuice.blog.shinobi.jp

当時と今の顔がほとんど変わらないという輪廻転生系の話や、当時の暮らしや安倍晴明についてなど、平安時代の様子がブログで語られています。

Twitterのリプライで寄せられた質問への回答をまとめたものです。

数が多いため、答えきれなかった質問についてはまた書くとのことです(次の記事も超楽しみにしてます)。

ブログで追加の説明がされています(2018/01/20追記)

magurojuice.blog.shinobi.jp

研究に値する歴史的な情報についても覚えているそうですが、ゆかりのある方々に迷惑がかかるかもしれないのもあり、話す心の整理が出来ていないそうです。

一夜にしてツイートがバズってしまったのは精神的にも負担があるでしょうね…。

不躾に突っかかってくる人もいるでしょうし…。

前世の記憶があるって本当?釣りじゃない?

これはオカルトのようでいて、オカルトと一言で片付けられない話だと感じています。

もしすべてが本当なら平安時代のことを知れる歴史学的な面において貴重な証言となりますし、輪廻転生を科学的に研究することの意味合いにも繋がってきそうです。

本人が可能性を示唆している「脳の病気なだけかも」という説もありますし、すべて「釣り」、つまり嘘の可能性もありますが、このリアリティと情報はイチ読者からすると読み物としてただただ面白いです。

何が本当かを検証するのは専門的な人たちに任せるとして、僕らはマグロジュースさんの話を本当だと信じて聞くのが楽しめていいんじゃないかと思います。

お坊さん→トラックメイカー

マグロジュースさんの現世での本業はトラックメイカーとのことです。

YouTubeで曲が聴けるので興味がある方はこちらもどうぞ。

www.youtube.com

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追記 2018/01/19

過去のツイートも紹介

ちなみにブログで「当時と同じ顔」と言っているマグロジュースさんのお顔はこちら。

このツイートだけだと本人じゃない可能性もありますが、下記のツイートを見る限り、おそらく本人で間違いないのではないでしょうか。

■マグロジュース on Twitter: "本棚の気持ちになれるサムネにしました。… "

■マグロジュース on Twitter: "暇だったので自分デフォルメ描いたら案外似てたのでツイッターのサムネにしました。遠目で見るとリアルのマグロさんに会えます。一番似てるのは太まゆの所です。… "

また、過去のツイートでは示唆的な画像も載せていますね…。

特定する気はないですけども…。

チャットモンチートリビュート公募企画はファンがチャットモンチーへの愛と感謝を伝える場だった

www.youtube.com

チャットモンチーが今年、2018年夏に解散します。

発表された解散の理由は前向きではありましたが、ファンにとってはやはり残念なことです。

チャットモンチートリビュート一般公募企画は、チャットモンチーファンがチャットモンチーへの愛と感謝を伝える場として設けられたのだと参加してみて気付きました。

チャットモンチートリビュート公募企画はファンがチャットモンチーへの愛と感謝を伝える場だった

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チャットモンチートリビュート一般公募企画とは

2018年春にチャットモンチーのトリビュートアルバムが発売されます。

そしてそのトリビュートアルバムに参加するアーティストが一般公募されていました。

チャットモンチー トリビュートアルバム 参加アーティスト オーディション(2018年1月9日(火)で締め切り済) 

オーディションを通過したアーティストは、豪華アーティストが参加するチャットモンチートリビュートアルバムに楽曲が収録されます。

Webから誰でも応募できる

エントリーはWebから誰でもできるものでした。

応募資格は以下の通り。

年齢の制限なし。
プロアマ不問。
特定のレコードメーカーに専属契約のない方。

カバーの形態は自由で、細かく禁止されている参加方法としては「カラオケでの参加は不可」ということくらい。

つまりピアノが弾ける人に伴奏をお願いして歌うのでもいいし、アカペラで参加したっていい。

応募締め切りが過ぎた今になって言うのもなんですが、「バンドやってないから…」「楽器ができないから…」などの理由で参加できないオーディションではないんです。

ミュージシャンかどうかなんて関係ありません。

歌さえ歌えれば、上手下手とか関係なく誰でも参加できるオーディションなのです。

チャットモンチーへ愛と感謝を伝える場

絶対勝てない、絶対選ばれないのがわかってるなら参加する意味ないじゃん、ということでもないんです。

これはオーディションに勝つために参加するというよりは、参加者がチャットモンチーに「今までいい音楽を作って聴かせてくれてありがとう」という気持ちを伝える場として用意されたものだからです。

Webのエントリーフォームには「アーティスト名」や「チャットモンチーカバー音源・動画(YouTube等、音源や映像が視聴できるURL)」などの他に

「自己PR (チャットモンチーへの想い)」

という記述欄がありました。

ここにファンはチャットモンチーへの最後のファンレターを綴ります。

そしてカバーした楽曲のセレクトや、そのカバー音源の演奏や歌に、言葉では伝えられない思いをチャットモンチー本人に伝えるのです。

「言葉以上に音楽によって伝わるもの」があるとしたら、こういうことをいうのかもしれないなと思いました。

みんなのチャットモンチーカバー5つ

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有名ミュージシャンの曲をカバーしている動画はYouTubeやInstagramにたくさんありますが、今まで観る気になったことはほとんどありませんでした。

しかし今回のトリビュートに参加している人たちのチャットモンチーのカバーは、なんか観ちゃう。

あなたもチャットモンチーが好きなんですね、この曲いいよねえって心の中で話しかけながら、Twitterで「チャットモンチー トリビュート」で検索して動画を観ています。

その中から5つのカバー動画をご紹介します。

みんなチャットモンチー好きなんだ。仲間じゃん。

原曲の雰囲気や印象的なギターフレーズは残しつつ、バンドでリアレンジした正統派カバー

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全体的に原曲の雰囲気を残しつつも、完全にリアレンジ。コード進行すら微妙に変えてますね。

イントロやアウトロの印象的なギターフレーズはほぼ完コピ。このギターフレーズがいいんだよね、わかるよ。

原曲を尊重しつつも絶妙にリアレンジする女子3人組。演奏も歌も上手い!

youtu.be

これも原曲の雰囲気をかなり尊重しつつも、確かにバンドでリアレンジ。

演奏も歌もクオリティ高くてすごいっすね。

声の系統もえっちゃんに似てる。好きだと歌い方も似ちゃうよね、わかるよ。

自己PR文章を書いてて泣きそうになっちゃう人

カバー音源じゃないんですが、Twitterから。

このツイートのあと無事エントリーできたみたいです。気持ちわかるよ。

エントリーしたのはバンドで録った音源っぽいですが、 Instagramでは7曲弾き語りでカバーしてました。好きだね〜、わかるよ。

6曲をメドレー的に1曲にまとめた女子3人組

youtu.be

リアレンジはせずに曲ごとの演奏は完コピ。それら6曲を短くつないで5分の組曲のように仕上げています。

こういうアプローチの仕方もあったかあと思わされたし、女子3人の雰囲気にチャットモンチーのキッズ感があって素晴らしいですね。

「これまでのバンド人生の間、チャットモンチーが本当に沢山の人に贈ってきた言葉を、そのままチャットモンチーに贈り返すように演奏しました
いままでたくさんの音楽をありがとうございました!」

概要欄のその言葉、わかるよ。

8曲も送っちゃった人

メジャーレーベルから音源出してるバンドのボーカルの人らしいです。さすがにめちゃ歌うまい。

アレンジもピコピコしてて面白いですね。

音楽的に遊びたくなる気持ち、わかるよ。

僕もカバーしました

www.youtube.com

慣れないDTMで泣きそうになりながらも、期限ギリギリで僕もチャットモンチーの「世界が終わる夜に」をカバーしました。

原曲はドラム、ベース、ギターの編成ですが、このアレンジではホーンセクションやストリングスを入れてみました。

原曲通りじゃ歌えないのでキーも変えてます。

キーを変えてでもカバーしたい気持ちわかるよね?

チャットモンチーファンで集まりたい

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上手だったりちょっと下手だったり、録音が良かったり音が悪かったりもするけど、そういうのもひっくるめて、みんな最高。

トリビュートに選ばれたら最高だけど、それ以上に、チャットモンチーへ最後のお返しを送るような気持ちで参加しているのが伝わってきます。

今回トリビュートにエントリーしたみんなでチャットモンチーのことを語ったり、互いのカバーを褒めあったりするパーティーを開きたい。

と思っていましたが、この人たちが一堂に会すのが、7月に行われる武道館でのライブであり、チャットモンチーの地元徳島で最後に行われる「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018」なんですね。

www.konasonfes.jp

こなそんフェスの最速先行を逃してしまいましたが、札幌から徳島までの交通手段は確認しました。

あとは今結果待ちのこなそんフェスのチケット抽選結果と7月のLCC航空券の発売を待つばかりです。

今回トリビュートにエントリーした皆さんも、していないチャットモンチーファンの皆さんも徳島で会いましょう!

2017年12月のPVと収益報告(目標の立て方、効率や結果を意識する、3つのヒット記事)

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年末も関係なくブログを書いていました。
大晦日は11時間半ブログを書いていたみたいです(バカです)。

2017年12月のPVと収益報告

10700PV

GAd 2600円
Amaz 100円以下

計2700円

PVも収益も先月より増えました。

サボらないでちゃんと書いたらこんな感じかなという数字。

地道に増やし続けたいです。

目標の立て方のコツ

目標の立て方のコツは色々あると思うんですが、僕が実行しているのは「自分が動いて叶えられる目標」にすること。

「自分以外の要因で叶えられる目標」にはしないということでもあります。

これはどういうことかというと、「10000PV達成」を目標にするのではなく、10000PVを達成するために「10記事更新する」という感じ。

更新記事数は、自分が更新さえすれば叶えられる。

PVに関しては30記事更新してもダメな時もあるかもしれないし、3記事しか書かなくても運よく当たって10000PVいくこともあるかもしれない。

収益も同じですね。運よく収益が上がるかもしれないし、ダメかもしれない。

そういった自分の行動以外の要素で変動する数字に一喜一憂せずに、自分の行動こそがそのまま反映される数字を達成していくことで浮かれたり落ち込んだりしません。

僕のブログの毎月の目標は「10記事更新すること」。

これはブログを継続するための、自分が目標を達成することの充実感を感じてモチベーションを保つための目標でもあります。

2017年12月は10記事ギリギリ更新できました。

効率や結果を意識すると数字が変わる

自分以外の要因で変動する数字を意識することも必要だとも思っています。

PVや収益に繋がらなさそうな題材の記事や、中身の薄い適当な記事ばかり書いて目標の10記事を更新してもPVも収益もついてきません。

こういった記事を書いたらPVが増えそうだな、という狙いを定めて題材を選んだり、書き方を考えたりすることでPVも収益も増えていきます。

僕の場合は、外から見えるブログの方向性を固めたり、自分が楽しんで書き続けるために扱う題材を絞って書いています。

その絞られた題材たちの中でも「これはPV稼げそう」というものと「これはダメかもな」というものがやっと少しずつわかってきました。

「PVはダメっぽいけど、自分が書きたいし、内容自体は一部の人には面白いはず」という記事も書いていきつつ、「この題材で書けばある程度はPV稼げるかな?(かつ自分も書きたい題材)」という記事を並行して書いていこうと思っています。

その「結果を出すための記事」と「自分が書きたい記事(将来的に結果に繋がる可能性も0じゃない)」を認識しながら書いていくことがブログ運営では大事なのかなとか思ったりしています。

ちなみに収益については、上に書いたことをわかった上で、アフィリエイトの結果を出そうという記事は、今はあまり書いていません。

それは自分のブログの方向性的にちょっと難しいな(ブログの色を残しつつアフィリエイトの記事を書く落とし所が難しい)と感じているからです。

そこら辺もこれからやり方を考えていきたいなとは思っています。

3つのヒット記事

一般的に、ブログが稼ぎだすPVのうち8割は、2割の記事が担っていると言われています(パレートの法則)。

  • 稼ぎだしたPV数
  • 記事を書く上で必要だったこと
  • PVを稼げた要因

この裸眼日記の2017年12月のPVを主に稼いでくれた3つの記事を上記3点とともにnoteで紹介しています。

note.mu

有料noteに挑戦

今まで毎月noteにPVと収益報告を書いてきて、そこでブログの毎月のヒット記事についても書いてきました。

これって実はリスキーでもあって、同じ方法で同じ系統の記事を書かれたら自分のライバルになり得るんですよね。

なので今回、ヒット記事部分については100円の有料にしてみました。

それだけ真似されたくない、知られたくないことを書いているんですけども、未来の自分が見返したいとも思ったので、ここは有料記事として書くことにしました。

缶コーヒー1本より安いので、気になる方はちょろっと見てみてください(有料部分だけで1,890文字あります)。

でも読んだ人はやり方あんまり真似しないでね…。

オードリーが準優勝翌年のM-1グランプリに出場しなかった理由(若林談)とカミナリの葛藤

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M-1グランプリ2008で準優勝を果たし、その翌日から今にいたるまで、群雄割拠の日本お笑い界で活躍し続けるオードリー。

準優勝を果たした翌年以降のM-1グランプリにはエントリーしていません。

テレビにはたくさん出ていましたが、M-1グランプリの結果はあくまで"準優勝"。

出場資格である「結成10年以内」という規定から、まだ出場できたはずのオードリーはなぜ出場を辞退したのか。

その理由が若林本人の口から語られました。

オードリーは自分たちのネタを"退化"させたくなかったから出場を辞退した

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左が若林、右が春日。若林が漫才のネタを作っている。

準優勝の翌年以降のM-1グランプリにオードリーが出場を辞退した理由を端的に言えば、「自分たちのネタを退化させたくなかったから」だそうです。

その真意を説明します。

オードリーのネタは「形を見せるネタ」

オードリーの漫才は「ズレ漫才」と呼ばれる独特のスタイル。

ナイツの「言い間違い」のネタや、ブラックマヨネーズの「吉田が相談して小杉が解決策を提案するが、吉田がネガティブな難癖をつける」ネタなど、M-1グランプリで活躍する漫才師はそれぞれ独自の漫才の形を発明して面白さを生み出したりしますが、オードリーも「ズレ漫才」という独自の漫才の形を発明しています。

所属事務所のケイダッシュステージは常設劇場がないので、オードリーはネタを人前で披露できる回数も多くなく、漫才の腕やテンポ、間(ま)では他のコンビに勝てないと若林は自覚していたそうです*1

そのためオードリーが周りのコンビに勝つために必要だったのは「革新的な形」のネタを発明することであり、その漫才の形が「新しい」「新しくて面白い」と評価されることが、他のコンビに勝つための手段でした。

2008年のM-1グランプリで形は見せてしまった

2008年のM-1グランプリでそのとっておきの形を披露したオードリー。

もし翌年のM-1グランプリに出場して「ズレ漫才」という同じ形のネタを披露すれば、その漫才の中身(台本)を変えたとしても「結局(形が)同じじゃん」と評価され、負けてしまう。

そうならないためには漫才の形をマイナーチェンジして、「形が変わったな」「形が変わって(その変化が)面白いね」と思わせる必要がでてくるのです。

変化は"退化"だ

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「ズレ漫才」とはこういう漫才の形だ、という前提が既に知られている状態で、その形を変化させるには「スカし」を入れる必要が出てきます。

「ズレ漫才だとこう次はこうなるよね」と思わせておいて、あえてそれをやらないという笑い。

そういったマイナーチェンジを施せば、「去年とは変わったね」「これはズレ漫才の進化形だ」と周りは評価するだろうと若林は語っています*2

しかしそれは「アリモノを外す」ことであり、それをズレ漫才の"退化"だと思った若林は、漫才を退化させてM-1グランプリに出場するよりも大会自体に出場しないことを選んだと語っています。

周りからは批判もあった

毎年予選で負け続けたM-1グランプリの決勝に初めて進出して、結果は準優勝。

それをきっかけにテレビでも大活躍し、翌年のM-1グランプリの出場は辞退。

同業者や芸人からすると、捉え方によっては「負けるのがこわいから逃げた」と思われても仕方ありません。

実際に周りからは「今年は出ないんだね」「根性ねえな」という声をたくさん浴びせられたそうです。

それでも若林は「退化させたネタで周りから評価されたとしても、それは決して進化じゃない」と思い、出場しませんでした。

オードリーと似た境遇に直面したカミナリの葛藤

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左がまなぶ、右がたくみ。

この若林の超マジな漫才論を引き出したのはカミナリのツッコミ・石田たくみ

2017年12月25日に放送された「オドぜひ歳末SP オードリーさん、ぜひ会いたいと言っている芸能人がいるんです!」という番組内でオードリーに悩み相談をした際にこの話を引き出しました。

カミナリもオードリーと似た境遇だった

2016年のM-1グランプリで当時無名だったカミナリは「どつき漫才」を披露し、優勝こそできなかったものの強烈なインパクトを残し、2017年はテレビにたくさん出演しました。

「どつき漫才」は、オードリーの「ズレ漫才」のようにカミナリが発明した独自の漫才の形。

2016年にこの漫才の形は一度見せてしまったため、2017年のM-1グランプリに出場するかどうかは悩んだそうです。

カミナリのブレーン・石田たくみは、「良いネタができた場合はエントリーしよう」と当初は思っていたそうですが、「一度決勝に進出しただけで辞退すると舐められるんじゃないか」という恐れから、結局は新ネタを作っていない時点でエントリーをしてしまったそうです。

漫才を"退化"させたくない

カミナリのたくみも若林と同じく、漫才を退化させることはしたくないと思っていました。

「どつき漫才」の形が知られている上で、あえて「ボケのまなぶがどつきを避ける」「まなぶがどつき返す」などのわかりやすい"形の変化"を見せれば評価はされやすいかもしれませんが、それはしたくない。

「どつき漫才」の形は変えずに、「台本(中身)だけを進化させて勝つ」といういばらの道をたくみは選びました。

見事決勝進出!しかし...

「どつき漫才」の形を変えることなく勝負するといういばらの道をくぐり抜け、カミナリは2017年のM-1グランプリで見事決勝に進出します(凄すぎます)。

たくみ曰く「これ以上いい台本は作れない」と燃え尽きるくらいのネタを決勝で披露し、結果は9位。

この結果を受け「もうどうしたらいいんだ」「来年は出場しなくてもいいんじゃないか」と思ったそうです。

漫才の形を退化させないという制約(プライドであり美学)の中で作れる最高のネタをもってしても優勝はできなかった。

完全燃焼した彼らには、M-1グランプリの優勝を目指すモチベーションはもう残っていませんでした。

楽しんで漫才をしたい

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賞レースで勝つためには賞レース用のネタを作る必要があります。

それは時に、自分たちが本当にやりたいネタとは少し変わってきたりすることもあります*3

M-1グランプリの決勝に2年連続で進出し、まだ若い(出場資格が何年も残っている)カミナリには、「次は優勝期待してるよ」と応援してくれる人もいるそうです。

しかし彼らは賞レースで勝つのためのネタではなく「二人がやってて楽しいネタ」「二人が楽しむためのネタ」をやりたいという気持ちもあるそうです。

芸人になった理由は「TVスターになりたかったから」

カミナリが芸人になったそもそもの理由は「TVスターになりたかったから」

M-1グランプリに挑戦していた時は「絶対優勝するぞ!」と思って臨んではいたものの、カミナリが芸人になったきっかけまでさかのぼると、そこにあったのは「TVスターになりたい」という気持ちでした。

カミナリはTVスターになるための手段としてコントや漫才を作ってきたのです。

M-1グランプリをきっかけにテレビ出演の機会も増え、今まさにTVスターに近づきつつある彼らにとって、M-1グランプリに出場しないことは逃げというよりもむしろ挑戦なのかもしれません。

若林からのアドバイス

若林の意見は「出場しなくていいと思う」というもの。

これからもう一度奮起してM-1グランプリの優勝を勝ち取るためには、新ネタを作るのはもちろん、たくさん舞台に立ってそのネタをブラッシュアップする必要があります。

しかしあくまでカミナリの芸人としての目標は「TVスターになること」

舞台とかぶってるからテレビの仕事を断らなきゃならない、なんてことにはなりたくない。

それらを踏まえた上で若林は「(この意見を聞いて決断しちゃうと)責任重大になっちゃうけど、俺は出なくてもいいと思う」と意見を述べていました。

その上でさらに、「M-1グランプリに勝つネタを作るのと同じくらいの熱量で、テレビの仕事を増やすための"テレビのシミュレーション"をしたらいいんじゃないか」と助言をしていました*4

すべての芸人に幸あれ

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芸人にとって賞レースとは人生を変える転機になり得るもの。

それと同時にプライドをかけて闘う場所でもあります。

普段のバラエティ番組ではなかなか見れない「芸人同士のガチのお笑い論」が聞けたのはとても貴重でした。

実は、数年前までの若ちゃんはオードリーのオールナイトニッポンでこういった熱い話を頻繁にしていました。

しかし近年はラジオでもガチのお笑い論を語ることはほとんどありません。

カミナリの二人には、若ちゃんのガチお笑い論語りの面を引き出してくれたことに感謝するとともに、今後の活躍を期待しています。

*1:と言いつつもオードリーは当時ショーパブに頻繁に出演していました。以前ラジオではドーピングをしていたとも語っています。この記事の中盤にそのことを書いています→【ハライチ岩井勇気の漫才を作る才能が凄すぎる - 裸眼日記

*2:この話だけを聞くとまるで仮定の話(2009年のM-1にマイナーチェンジしたネタで出場したら)に聞こえますが、これは実体験に基づく予想です。というのもオードリーはそれ以降に作るネタでズレ漫才をマイナーチェンジさせたことがあり、その時に「進化した」と言われたとラジオで語っています。具体的に言うと毎年出演している「検索ちゃんネタ祭り」に出演した際に、オードリーがネタを披露する際のネタ振りで「進化したズレ漫才。オードリー!」と紹介されたという話です。この話は長くなるのでこの辺で省略...。

*3:"ネタ作り人”とも呼ばれるNON STYLEの石田は「営業用」「賞レース用」「自分たちが楽しむ用」とネタを書き分けているという話を聞いたことがあります。

*4:ここに情報だけを抜粋して文字だけで書くと若林が偉そうに言っているように捉えられないか少し心配ですが、番組での二組のやりとりを見た限りでは、親身になってアドバイスするめちゃくちゃいい先輩だと思えました。