裸眼日記

札幌在住のミュージシャン青柳唯(あおやなぎゆい)が音楽・映画・お笑いなどについて書くブログ(両目1.5)

宅録レコーディングの仕組みがわかる奥田民生のYouTube「カンタンカンタビレ」が面白い

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奥田民生のYouTube動画コンテンツ「カンタンカンタビレ」が面白いです。

レコーディングスタジオで録音する本格的なレコーディングとは違い、自宅で一人で完結させるレコーディング方法「宅録」

そんな「宅録」の仕組みを、奥田民生が実際にレコーディングしながら教えてくれる動画コンテンツが「カンタンカンタビレ」です。

奥田民生のレーベルのコンテンツ

奥田民生は2015年に「ラーメンカレーミュージックレコード」という音楽レーベルを設立しています。

そのレーベルのYouTubeアカウントで展開されている動画コンテンツが「カンタンカンタビレ」です。

現在公開中の第1弾は、2015年に奥田民生がCharに提供した「トキオドライブ」という曲を宅録でセルフカバーしています。

10月26日から11月1日まで毎日1本ずつ動画が公開され、全7本で第1弾は完結するそうです。

情報がまとまってるナタリーの記事がありました。最初からこれ紹介したらわかりやすかったですね…。

奥田民生が宅録レコーディングを解説「カンタンカンタビレ」(動画あり) - 音楽ナタリー

ミュージシャンじゃなくても宅録の仕組みが感覚的にわかる

www.youtube.com

美味しい部分だけをわかりやすく見せてくれている

動画では宅録の仕組みをとてもシンプルに紹介しています。

宅録に使う機材を紹介するなど、マニアックな奥行きも一応見せてはいますが、宅録をするにあたって必要な機材のセッティングや楽器の音作り(長年の経験が必要)については説明もないどころか既に整った状態になっています。

基本的に、誰にでもわかりやすく、見ていて一番面白い部分だけを動画に収めてくれています。

奥田民生は簡単そうにやっていますが、本当は細かいセッティングなど色々あります。

その辺の小難しいことはすっ飛ばして、大枠の部分を見せる方が動画コンテンツとして爽快だし、気楽に見やすいですね。

宅録についてもっと突っ込んだ部分まで知りたい人はサンレコを買いましょう。

原始的な方法を用いることで宅録の仕組みがわかりやすい

宅録には様々なやり方がありますが、「カンタンカンタビレ」で紹介している方法はとても原始的

現在の宅録の主流はDAWを使う方法で、簡単にいえば「パソコンのソフトを使う」という方法。

しかし奥田民生が紹介している方法はパソコンを使わず、マルチトラックテープレコーダー(MTR)を使っています。

MTRとは複数のトラック(楽器や歌)を別々にテープに録音するというもの。

動画を観てもらえばわかりやすいのですが、簡単に例を挙げるならば

  1. 「1トラック目にドラムを録音」
  2. 「2トラック目にベースを録音」
  3. 「3トラック目にギターを録音」

これを再生したらドラムとベースとギターの音が同時に聴こえるけど、別々に録音しているので個々のトラックの音量を変えられる
ギターだけちょっと大きくしたり、ベースを小さくしたりして、楽器のバランスを整えることができる。

という感じ。これがMTR。奥田民生が使っているMTRは8トラックまで録音できるそうです。

DAWはこれの進化版のようなもので、トラック数は制限なし。しかも録音した音にエフェクターをかけたり切ったり貼ったりが簡単に、かつ多彩に行えるというもの。

MTRは原始的な方法ですが、シンプルゆえに多重録音の根本的な仕組みがわかりやすいと思いました。

楽器が重なる気持ちよさがわかる

動画の中では「ドラム→サイドギター→ベース→リードギター」と順番に録音して音を重ねていっています。

最初のドラムの時点で既にかっこいいのですが、そこから楽器の音が徐々に増えて、重なっていくことで曲が形になっていきます。

それぞれの楽器に役割があり、重なることでアンサンブルが奏でられ、そこに音楽的な気持ち良さが生まれることを感じられます。

バンドサウンドの中での点取り屋であるリードギターが重なることで、一気に気持ち良さが増すのもわかるんじゃないでしょうか。

www.youtube.com

動画は毎日更新中

動画は11月1日まで毎日更新中です。

そろそろ歌の録音の動画も公開されそうですが、歌の録音までくるとまたグッと曲に命が吹き込まれる瞬間を感じられそうですね。

「トキオドライブ編」が終われば、おそらく別の曲のセルフカバーも第2弾でやってくれることでしょう。

奥田民生ファンはもちろん、レコーディングの仕組みに興味がある方は是非観てみてください!

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追記 2017/11/26

動画は再生リストでまとめられています

第1弾の「トキオドライブ」のカバーが終わった翌日には、第2弾として、長田進 with GRAPEVINEに提供した「俺の車」の宅録セルフカバーの動画がアップされ始めました。

その後ほぼ毎日動画は更新され、「プールにて」「嵐の海」「スロウサーフィン」と続々セルフカバー。

11月26日現在、第6弾として2010年にパフィーに提供した「R.G.W.」の宅録セルフカバーの動画が公開されています。

「カンタンカンタビレ」の動画たちはRCMRオフィシャルYouTubeチャンネルの再生リストで全てまとめられているので、一気に観たい方はこちらからどうぞ。

【番外編:楽器&機材紹介】奥田民生「出張カンタンカンタビレ~MTRY TOUR 2018~」 - YouTube