裸眼日記

札幌在住のミュージシャン青柳唯(あおやなぎゆい)が音楽・映画・お笑いなどについて書くブログ(両目1.5)

7人編成の重厚なアンサンブルが気持ちいいくるりのライブが最高すぎた

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今年もくるりのライブに行ってきました。

サポートメンバーを交えたバンドの編成がツアーごとに変わったりもするので、そういった面白みも感じられるくるりのライブ。

今回もやっぱり最高でした。

今年2月に行なわれたベストアルバムのツアー

ベストアルバムの発売を記念して今年の2月に全5ヶ所7公演で行なわれた『くるりの20回転』リリース記念ツアー「チミの名は。」

そのツアー初日をZepp Sapporoで観てきました。

まだRSRのラインナップが発表されていなかった今年2月、ライブを観終わった翌日にFacebookに書いた感想の締めが「今年のライジング来てくれ〜」だったので、そんな2月の僕に「来てくれるよ。しかも大トリだよ」というメッセージ込めて、当時の文章を若干加筆修正して載せます。

最高すぎたライブの感想

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ベストアルバムのツアーなのにマニア垂涎・にわか呆然の濃厚な、マニアックなセットリスト

個人的に、曲が始まる度にイントロでキャー!と心が踊っていました。

1曲目のイントロから最高

「愉快なピーナッツ」のイントロのギターを岸田さんが弾いた瞬間、その音色の音源再現率の高さなのか、アルバム『魂のゆくえ』が持つあの空気感が会場に一気に広がり、魂のゆくえのツアーを同じZepp Sapporoで観たときの感情が瞬間的に蘇りました。

最大7人編成で重厚なアンサンブル

『魂のゆくえ』ツアーではBOBOさんを含めた完全な3人編成でしたが、今回は最大7人編成

サポートのドラマーに森信行(くるり初期メンバー)とクリフ・アーモンドの二人、ギターに松本大樹、山本幹宗の二人がそれぞれ入れ替わったり全員参加したりしつつ、キーボードの野崎泰弘を合わせて最大7人。

Zepp Sapporoって、収容人数約2000人と会場が広いから、狭いライブハウスと比べるとどうしても音のパンチが弱くなっちゃう傾向にあるんですが、ツインドラムにトリプルギターともなると音に厚みがあってとても気持ちよかったです。

2曲目以降もキラーチューン連発

2曲目の「魔法のじゅうたん」も、収録アルバムこそ違うけど、リリース時期が「愉快なピーナッツ」と近いので、曲を聴いて思い出す当時の記憶(感情)は「愉快なピーナッツ」と近め。
どちらも超好きな曲なので序盤から気分は最高です。

そこから今日聴けたらうれしいなと思っていた「Baby I Love You」、独特な歌の譜割りが気持ちいい「ハム食べたい」(まさかライブで聴ける日がまた来るとは!)、ライブ映えするからか最近のライブでも演奏してくれがちで何度でもライブで聴きたい「Morning Paper」などなど、イントロから会場が沸く曲を連発

「BIRTHDAY」や「Tonight Is The Night」もやってくれて痺れました。

違和感のない完璧な曲の繋ぎ

極め付けは曲の構成が変態すぎる「Long Tall Sally」、そしてそのアウトロからの繋がりで「Superstar」。

「Long Tall Sally」のアウトロで鳴っているギターが「Superstar」のイントロのギターと同じフレーズで、2曲がまるで一つで組曲のように途切れることなく繋がるという演出。

「Long Tall Sally」のアウトロでギターが聴こえてきた瞬間「これSuperstarに繋げる演出だったら最高すぎだよな。まあそんなことするわけないけど。いや、まさかな?今日のくるりのセットリストのマニアック度からしたらあり得るか?まさかね?」という感じで聴いていたら、そのまさかが現実になりました。

聴き馴染みが合ったので、もしたしたらアルバム『NIKKI』のツアーやその時期のライブでこの繋ぎをやっていたのかもしれません。

ここぞ!で披露する7人編成の音圧

その数曲後に披露した「帰り道」は「Superstar」のカップリング曲。

ベストアルバムのツアーなのにカップリング曲を披露したのはおそらく、この編成だから

CDでは多重録音をしているのか音圧がかなりあるので、ライブで再現するには難しそうな曲なんですが、この曲はこの日最大の7人編成で演奏

ツインドラムとトリプルギター最高です。音圧バッチリ。再現度高し。超気持ちいい。

同じくライブでも音圧が欲しい「HOW TO GO」もギター3人が映えてたし「街」は言わずもがな(最高)。

不思議なほどに上手いギターの音作り、ドラムのノリ

超名曲の最新曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」は、イントロのギターの音色がCD音源そのまま。

この広い会場でここまで再現率の高いギターサウンド、「魂のゆくえ」のイントロでも感じたけど、岸田繁の音作りが上手すぎます

「everybody feels the same」のクリフのドラムの前ノリ感が良い意味で異常だったのですが、あのニュアンスもどうやって出しているのか不明。

森さんのタンバリンと相まってそのニュアンスが出てるのかとも思うのですが、ライブで外国人ドラマーのプレイを観た時にたまに感じることがあるので日本人には出せない特有のノリなのかもしれません。

最高の編成ではあるのだけど…

最大7人編成でとても気持ちいい音を届けてくれたくるり。

それでもやはり知っているゆえに足りない音もありました。

特に「everybody feels the same」に関しては、脳内補完余裕でこそあるんですがどうしても生で聴きたいトランペットのフレーズがあります。

産休・育休中のファンファンさんのライブ復活を切に望みます。

くるりは僕の音楽人生の中心の部分にいる

設定がおかしすぎる夢を見てる時に「これ設定おかしすぎるよ!夢じゃん!」ってなることがあるんですが、「ベストアルバムのツアーなのにセットリストマニアックで俺得すぎるよ!夢じゃん!」ってなるほどのセットリストでした。

ライブを観ながら「この曲コピーしたな」とか「この曲のここ、自分のバンドの曲でパクったな」とか思い当たる曲だらけだったので、くるりは僕の音楽人生のかなり中心の部分にいることを再確認しました。

今年のライジング来てくれ〜。

くるり「チミの名は。」2017年2月15日(水) Zepp Sapporo セットリスト

  1. 愉快なピーナッツ
  2. 魔法のじゅうたん
  3. Baby I Love You
  4. ハム食べたい
  5. BIRTHDAY
  6. Bus To Finsbury
  7. Morning Paper
  8. Tonight Is The Night
  9. 琥珀色の街、上海蟹の朝
  10. ふたつの世界
  11. 帰り道
  12. Long Tall Sally
  13. Superstar
  14. Ring Ring Ring!
  15. everybody feels the same
  16. HOW TO GO
  17. ロックンロール

アンコール

  1. ばらの花 (弾き語り)
  2. 京都の大学生
  3. ワールズエンド・スーパーノヴァ
  4. Liberty & Gravity

ライジングサンでのくるりが楽しみ

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上の部分までが今年2月に書いた文章(かなり加筆しましたが)。

当時は発表されてませんでしたが、くるりのライジング出演決まりましたね。大トリです。

そして先月のフジロックでファンファンさんもライブに復帰しました。

ライジングサンの注目アーティストの記事(【独断と偏見】RSR2017で観るべきアーティストベスト15【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO】 - 裸眼日記)でも書きましたが、くるりは幅広い音楽性とそのクオリティでライブを観るたびにどこまでも好きになっていきます。

皆さんも一度くるりのライブ、観てみてください!

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2017/08/09 追記

東京はZepp Diver Cityで行なわれた『くるりの20回転』リリース記念ツアー「チミの名は。」最終公演の模様を完全収録したDVDとBlu-rayが今度の9月に発売するみたいです!

これ絶対買いですね。予約しました。感動をもう一度。