裸眼日記

札幌在住のミュージシャン青柳唯(あおやなぎゆい)が音楽・映画・お笑いなどについて書くブログ(両目1.5)

【ゴッドタン神回】Aマッソ加納の悩みに劇団ひとりとおぎやはぎがガチ回答【劇団ひとりの泣き芸裏話】

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「女芸人はボケてはいけないのか?」

女性二人組のお笑いコンビ「Aマッソ」のツッコミ(たまにボケ)の加納愛子のこの発言からすべては始まりました。

この悩める若手芸人からの問題提起を、おぎやはぎや劇団ひとりといった先輩芸人たちは真摯に受け止め、芸人としての生き方を説いていきます。

その一連の流れがグッときすぎたので、自分なりの解説も踏まえつつ紹介します。

芸人は自分のキャラクターを明示するお土産を番組に持参しなければならない

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舞台は「ゴッドタン」の腐り芸人セラピー

舞台はテレビ東京で土曜深夜に放送されているバラエティ番組「ゴッドタン」。

2018年2月10日に放送された「腐り芸人セラピー」という企画の中での出来事です。

この企画は「実力が正当に評価されなかったり、不運が重なってテレビの出演が減ったりして腐ってる芸人たち」が集まるセラピーという企画。

簡単にいうと「売れない若手の悩み相談」という感じの内容です。

充実した面子の先輩腐り芸人

相談を受ける側の先輩芸人は以下の6人

  • おぎやはぎ・小木博明(ゴッドタンレギュラー)
  • おぎやはぎ・矢作兼(ゴッドタンレギュラー)
  • ハライチ・岩井勇気(腐り芸人)
  • インパルス・板倉俊之(腐り芸人)
  • 平成ノブシコブシ・徳井健太(腐り芸人)
  • 劇団ひとり(司会)

劇団ひとりは司会ですが、盛り上がっちゃって途中から回答側にも参加しちゃいます。

Aマッソ加納の悩み

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写真左が村上愛、右が加納愛子

「女芸人はボケたらあかんのですか?」

腐っている若手芸人枠として出演したAマッソ加納は「純粋にお笑いをやりたい」という気持ちを持ちつつも、テレビに出演する上ではそれが許されないことに違和感を感じています。 

  • テレビ番組のアンケートでは「彼氏いますか?」「付き合った人数は何人ですか?」といった女として意見(芸人としてではない)しか求められない。
  • また、スタジオにイケメンが来たときに「キャー!かっこいい!」と狂喜乱舞することを求められる。そういった要員としてしか考えられていない。
  • 端的にいうと、デブとブス(わかりやすくて強烈なキャラクター)しか求められていない

加納は素のままで、今の自分のまま、テレビでもボケさせてほしいと思っていますが、現実はそうはいかないということで悩んでいるようです。

Aマッソ加納はお笑いにストイック

Aマッソは小学生時代からの幼馴染み同士の加納、村上による女性二人組コンビ。

二人は同居しており、ネタはすべて加納が書いています。

加納がネタを量産するために村上はバイトをして二人分の生活費を稼ぐ、という完全分業スタイル。

それなりにテレビにも出て、単独ライブも即完するような人気を獲得しつつあるAマッソですが、2017年12月12日放送のラジオ「爆笑問題カーボーイ」にゲストで出演した際、「まだ(村上は)バイトしている」という発言がありました。

「芸人としてふつうにボケて、その面白さをちゃんと評価されて、ふつうに売れたい」

ストイックに純粋に、真っ正面からお笑いに向き合う加納は、お笑いを愛しているからこそ、今のAマッソのテレビでの扱われ方に不満を抱いているということだと思いました。

本当は加納も「正しいやり方」に気付いている

そんな悩みを打ち明けた加納に対し、「ゆりやんレトリィバァはテレビでもボケさせてもらえてるんじゃないか?」と劇団ひとりが切り込みます。

それに対して加納は

「ゆりやんは確かにテレビでもボケている。入り口で、"私デブですよ〜、かわいげがありますよ〜"という低姿勢で入り、その場の空気に受け入れてもらってからボケる

と分析。その的確な分析に対し劇団ひとりは

「そこまでやり方がわかってるなら、自分も"見た目を奇抜にする"とかやってみたらいいんじゃない?」

と提案してみますが、加納は

「嫌っすね」

と一蹴。やっぱり「ふつうに売れたい」という気持ちは捨てられないということを訴えます。

おぎやはぎの助言「男もふつうに売れるのは難しい」

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ここでおぎやはぎ矢作は先輩芸人として冷静なアドバイスをします。

「男の芸人もふつうの見た目で売れるのは難しい」

「(自然体で知られている)俺たちだってWメガネにしてんだから」

肩に力が入っていなくて自由にやっているようなイメージのあるあの「おぎやはぎ」ですら、「Wメガネ」というキャラ付けをしているということが語られます。

これ、めちゃくちゃ真理を突いてて、僕が加納ちゃんだったらぐうの音も出ません。

加納はそれを認めたくない気持ちからか少し反論をしますが、的確な反論が思い浮かばず結局反論は尻すぼみになります。

ハライチ岩井も普通だった

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そして劇団ひとりがさらに追い討ちをかけます。 

世間的には「澤部じゃない方」として認知され、キャラクターが特別あるわけでもなかったハライチ岩井も、最近ゴッドタンによって「腐りキャラ」という独自のキャラクターが見出され、「岩井の輪郭がはっきりしてきた」というのです。

岩井はマジ歌選手権でも腐りキャラを売りにしたマジ歌を披露し、「お笑い風」という名言も生み出しました。

そしてラジオではエピソードトークの面白さ、澤部との掛け合いの面白さを爆発させ、そのお笑い能力の高さが地味に世間にも広がり始めています。

そのきっかけとなったのはやはり、「腐りキャラ」という岩井の輪郭を形づけるキャラクターの発見でした。

漫才を作る才能も飛び抜けている岩井が爆発的に売れるのは、遠い未来の話ではないかもしれません。

(関連記事:ハライチ岩井勇気の漫才を作る才能が凄すぎる - 裸眼日記

www.yuiaochang.com

加納の輪郭がまだわからない

「確かに加納さん、"輪郭"がわからないもんね。なんの人?っていう感じが(する)」

加納は「○○の人」というキャラクターがまだ発見されていない、と劇団ひとりが指摘します。

加納も「ふつうなんですよね」とその点には納得。

Aマッソ好きな僕からしたら、加納ちゃんは「笑いにストイックで尖っている」という性格的な個性、「ツッコミのワードセンスが独特」という笑いのスタイルの個性*1を持っていると感じていますが、その個性は世間的にはまだ発見されていません。

人生は大喜利だ

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ここで平成ノブシコブシ徳井が、加納は今後どうしたらいいかというアドバイスを送ります。

「人生って大喜利じゃん」

大喜利が好きだという加納に対し、自分なりの大喜利の答えの出し方を探すように助言したのです。

「太っている人は、太ってる人が言いそうな大喜利の答えを言い続けている」

「チュートリアルの徳井さんはイケメンだから、イケメンが答える大喜利をずっとやっている」

「加納の顔写真があって「この子が言った衝撃の一言とは?」という大喜利を答え続けるのが、芸人として生きるということ」

「加納は加納なりの大喜利の答えの出し方を見つければいい」

 簡単に答えが出る話ではないですが、まさに芸人としての生き方の指標となるようなアドバイスでした*2

若手芸人はお土産を持参すべし

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ここで劇団ひとりから熱い芸人論が語られます。

「ニュートラルに売れたい」「何も着飾らずに売れたい」という願望は、どの芸人も最初に思うことですが、それではなかなか売れません。

テレビではわかりやすいキャラクターでその芸人を認識した方が扱いやすいので、みんな何か一つはキャラクター付けをしてテレビに出ます。

劇団ひとりがテレビに出始めた頃によくやっていたのは「泣き芸」

劇団ひとりは、自分のキャラクターをわかりやすく明示する「泣き芸」というお土産を持っていき、それを入り口にして、そのほかの隙間隙間で「僕こういうことできます」「こういうコメント言えますよ」と、芸人としての本来やりたいことや実力をアピールしていき、それを積み重ねていくことで自分の芸人としての価値が、ブランドが上がっていくと語っていました。

板倉が裏話を暴露

劇団ひとりが泣き芸をやっていた頃、「なんであんなに泣けるんだ?」とインパルス板倉は芸人たちと話していたそうです。

その時に誰かが「あれはカラシを指に塗って、バレないように目に突っ込んで泣いている」と手口を教えてくれたそうです。

そして、そんな無茶をやりすぎた劇団ひとりには、ついにドクターストップがかかったというのです。

そんな芸人としての生き様を感じさせるエピソードに対し、劇団ひとりは「眼科に行ったら"眼球の血管がバカになってる"と言われた」と笑い飛ばしました。

ゴッドタン最高

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自称お笑い好き、自称テレビっ子の僕が、ここ10年間「面白さ」「探究心」「挑戦心」といった点で圧倒的に信頼し続けているのがゴッドタンです。

深夜番組ゆえに視聴率はそこまで高くないですし、新たな挑戦を試み続けるゆえに失敗することもあったりはしますが、お笑いファンとして、好きな番組を語る上でゴッドタンは外すことができません。

ゴッドタンには台本はあってないようなもの。

2018年1月の放送回では、番組の企画がまったく予定にない展開に進んでいき、劇団ひとりとキングコング西野亮廣が自身の髪の毛をバッサリカット。

その結果、西野は坊主に、劇団ひとりはジャンボ尾崎カットになるという「芸人の生き様」「バラエティ番組としての挑戦」が垣間見れるのがゴッドタンです。

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*1:おそらく加納ちゃんは近い未来、この個性を発揮して地道に芸人としての活躍の幅を広げていくのではないかと感じています。

*2:ちなみに平成ノブシコブシ徳井は「ここまでわかっててなんでお前は売れないんだ?」という矢作のツッコミに対し「大喜利ができない」と答え、インパルス板倉は「占い師が自分を占えないみたいな」と上乗せします。芸人さんたちのパス回しすごすぎる!